長時間労働に関する監督指導について
長時間労働に関する監督指導について
2023.09.11
こんにちは。三愛友好交流協同組合です!
今回は令和4年度の長時間労働についてお伝えしていきます。
労働基準監督署が実施した令和4年度の調査から、監督指導のうち
事業場の約81%が労働基準関係法令違反をしていたことがわかりました。
技能実習生においては、実習をする立場なので、本来”時間外”の労働はない前提で考えられています。
しかし、実習生たちはお金を稼ぎたいという思いが強くあるために、
その配慮をしていると「残業が少ない!」と不満を抱いてしまうのが実情です。
残業が少ないことで不満をもち、失踪などされるケースが後を絶たない為、
技能実習機構も「残業は実施しないように」という指摘はしないようです。
実習実施者、実習生の折り合いのつく範囲かつ、
必ず法令内で対応することで折り合いをつけている傾向にあります。
令和4年度の監督指導実施状況のポイントをお伝えします。
●令和4年4月から令和5年3月までに、33,218事業場に対し監督指導を実施し、
26,968事業場(81.2%)で労働基準関係法令違反が認められた。
<主な法違反>
・違法な時間外労働があったもの→14,147事業場(42.6%)
・賃金不払残業があったもの→3,006事業場(9.0%)
・過重労働による健康障害防止措置が未実施のもの→8,852事業場(26.6%)
月80時間を超えるような時間外・休日労働が常態化している場合、
過労死等のリスクが高くなり、労働基準法に規定されている
時間外労働の上限規制に抵触するおそれもあります。
また、労働安全衛生法で常時50人以上の労働者を使用している事業場に
義務付けられているストレスチェックについても、
実施を怠っていると指導・勧告の対象となります。
企業が遵守すべき労働基準関係法令のルールは多々あります。
違反がないか、定期的にチェックしましょう。
ご不明な点等ございましたら、お気軽に担当者までお尋ねください。